 文化四年(1807年)創業

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食べ物には時間をかけるべき 「食べ物には時間をかけるべき。時間をかければ防腐剤や着色料は不要になります。」と八木澤商店の河野通洋専務は語ってくれました。
生揚げ醤油(きあげしょうゆ)は、原料に岩手県産丸大豆、南部小麦と五島灘の塩を使って、木桶の中で東北の夏を二度経過させじっくり熟成されます。
この諸味を搾るのは機械ではありません。麻布に包んだ諸味(もろみ)を木製の「ふね」に積み上げ、長い丸太をのせて、その先端に吊るした重石で圧力をかける「古式てこ搾り」。ゆるやかな重みでじっくり搾っていくので720mlを500本満たすのに約1週間かかるそうです。
そして、次の工程は「火入れ」。醤油はそのままだと発酵が止まらずにカビが発生してしまうので、火入れと呼ばれる工程を経ます。高温蒸気を使用するのが一般化している中、八木澤商店では低温殺菌牛乳と同じ65度での低温殺菌。乳酸菌などの有用菌は生きたままです。「食べ物は小手先を使わずに、材料と時間を惜しまないのが一番。」
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 ヤマセンの生揚醤油 100mlサイズ
 丸むらさき 100mlサイズ
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地域を活かす 八木澤商店が毎月発行している「八木澤瓦版」。ここに商品PRが掲載されることはありません。畑の様子や収穫された大豆、地元の小学生が農作業をしている様子など、八木澤商店の目指すものをはっきりと感じることが出来ます。
「私たちは、食を通して感謝する心をひろげ、地域の自然と共にすこやかに暮らせる社会をつくります。」
八木澤商店の経営理念の一節です。毎朝、全員で掃除をしたあとに唱和するそうですが、形式だけにとどまっていないことを、お話をお伺いするたびに実感します。
八木澤商店には地元の小学生が集まってきて、そこでは、「生き方」の授業が行われているんです。まず、子供達は草の虫をつぶすことからスタートするそうです。自分達の食べているものはたくさんの犠牲の上に食卓に並んでいる。だから、感謝をしなくてはいけない。「いただきます」をいう理由を自ら実感するわけです。「食育は栄養学ではないですからね!」の一言が印象的でした。
こんなエピソードもあります。近隣の小学校で行われる「味噌作り」子供達は原料の大豆から育てています。ある時、鹿がこっそり大豆を食べてしまうというハプニングが発生。都会の小学生なら鹿がやってきたことで大騒ぎになるところでしょうが、ここの小学生は本気です。「こら〜!あっちいけ〜!」自分達の大豆を守るために鹿と戦う体制なわけです。自分が自然の一部となっているのか?動物園のように自然を外から見ているのか?
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 八木澤商店の河野通洋専務。子供達と米作りをしています!
 八木澤商店から程近い「高田松原」。クロマツとアカマツからなる松林と弓なりの砂浜が美しく調和する白砂青松の景勝地です。
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醸造業は備蓄業 そしてこれらの体験を通して、子供たちが地域の大人の働く背中を見る。その視線や「かっこいい!」という子供の憧れが、大人の頑張る原動力になって、そして、いずれ子供達が成長して故郷に戻ってくる。このサイクルが地域をつくっていくのだそうです。
そして、こんなお話も。「醸造業は備蓄業。」お酒の醸造蔵や、お醤油の醸造蔵の中に蓄えられているのは、「明日土に蒔けば芽がでるものばかり。」大豆や小麦や米、井戸水などというわけです。昔は地域の中に醸造蔵が存在し、当時最も恐れられていた「飢饉」を背景に大切になれてきた歴史があります。だからこそ、究極の目標は、「世界中から飢えで死んでいく子供達をなくすこと。」
壮大なその目標に向けて、まずは自分自身、次に八木澤商店、そして地域、市内、県内・・・と影響の和が広がっています。
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