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木桶職人復活プロジェクト
[8] 底板

2012.04.06


「底板」はその名の通り、桶の底に取り付ける板。
写真のような板を繋げて面にして、そして、円形に切ります。

側板を竹釘で繋いだのと同様に、
木材に穴を空けて、そこに竹釘を入れて繋げていく手順です。


桶に底板を入れて上からのぞき込んでいる写真。
このようにピタリと底板が入っています。

では、底板をどのように付けるのか?というと・・・

そもそも桶は、上の部分が広くて下の部分が細くなっています。
上から底板を入れて、ドンドンドンと叩いて下げていきます。


その作業に欠かせないのがこの道具。
胴突(どうつき)と呼ばれる大きな角材で、ロープが付けられています。
結構な大きさと重さがあるのですが・・・


これを二人がかりで持ち上げて・・・落とします。

持ち上げて振り落とすことで、
底板を所定の位置まで下げていくのです。


叩く位置と強さをコントロールするために内側に一人入って指示をします。

一ヶ所を叩き続けてもダメで、全体を均等に下ろしていくために、
上の二人はカニ歩きをしながら桶のまわりを少しづつ回っていきます。

「や〜それもうやんさ〜」という掛け声。
その意味と文字にした時の表記がこれで良いのかも不安なのですが、
代々受け継がれている掛け声。
最後の「さ〜」のタイミングで胴突が下におりるように!


こんな様子なので、結構危ないです。

前に体重をかけすぎてもいけないし、後ろにかけすぎてもいけない。
しっかり胴突を持ち上げつつ、落とす場所とタイミングに注意しつつ、
自分が落ちないようにぐっと足の裏に神経を集中させる。

胴突が落とされた時の「ど〜ん!」という低音。
桶の中で反響して、さらに工場内で反響しているかのような
印象的な音が響いていました。


この位の幅の上をカニ歩きするのです。

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この文章を書いた人

高橋 万太郎

職人醤油 代表。2006年に職人醤油の取り組みをスタートし、
これまでに訪問した醤油蔵は全国400以上。(株)伝統デザイン工房 代表取締役。
ブログ : http://www.mantaro.jp/

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