醤油の知識

食への興味はいつから?

仲良し3人組の記念写真に飛び込んできた職人醤油代表 高橋(当時6歳)

食への興味はいつから?

職人醤油のまたのみほです。

私の食への興味はいつから生まれたのか——そう振り返ると、今の自分が信じられないほど、子供のころの私は食べることにあまり関心がありませんでした。

嫌いだったわけではないものの、食が細く、食べるスピードも遅い。小学校の給食では、みんなが「いただきます」と言う前から食べ始めていい特別ルールを与えられていたほどです。特に白いご飯が苦手で、主食なのに困った記憶もあります。

それでも振り返れば、家の食卓は恵まれていたなと思います。

3世代6人家族で育った私。レトルト食品はほとんど食べる機会がなく、当たり前のように自家製のぬか漬けや梅干しが食卓に並んでいました。ちなみに、イナゴを採りに行って佃煮を作ったり、ヨモギを採ってきて草餅を作るなんてことも我が家の恒例行事でした。そして年末には祖父が家で蕎麦を打つ。今思えば、なんてぜいたくでありがたい環境だったんだ!!と感じます。

そんな私にとって、大きな転機となったのは東京での一人暮らし(実際には兄との二人暮らし)です。

毎日自分でご飯を用意しなければならなくなり、料理や食材に少しずつ興味を持つようになりました。おいしいごはん屋さんがたくさんあったのもいい影響でした。食べ物のことを考えたり、自分なりに工夫したりするうちに、「食べること」が生活の中で大きな楽しみになっていったのです。

そして今では、醤油に囲まれて仕事をしている日々。昔は考えられなかった「食」に対する情熱が、今は私の生活の中心になっています。自分自身の変化を面白く感じつつ、これからも食の世界を楽しんでいきたいと思っています。

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