木桶復活プロジェクト

修業風景

人生初のカンナ掛け
側板の組み立て
竹箍(たが)を編む練習
竹箍を入れる

修業風景

島に戻った後は、竹箍(たけたが)を編むための真竹の選定や確保、道具の調達、箍を編む練習などを繰り返しました。また、師匠より漏れ止め作業や20~30年後の漏れにつながる部分を事前に対処する方法など、様々な木桶の構造や特徴を学びました。そうして試行錯誤すること約2年。夢に見た新桶が自分たちの手によってようやく完成しました。2013年9月20日のことでした。 木材は奈良県の「吉野杉」を使いました。吉野杉は古来より船の材料としても使われて来た銘木ですが、外圧に対して「しなる」という強さがあることから、昔から命を預ける船に利用されて来ました。命を預けると言う意味では木桶も同じです。そこに何万、いや何億という微生物たちが暮らしているわけですから・・・。つまり、木桶は微生物たちの命を乗せて旅をする船でもあるのです。ヤマロク醤油の「鶴醤」は約4年の歳月をかけて熟成させますが、言い換えるならば微生物たちが4年の歳月をかけて旅をしてくれる賜なのです。よって少しでも長く使うために最高の材料を使うのです。 「箍」(たが)には試行錯誤した結果に近所にあった真竹を使うことにしました。組上げる際には、多くの仲間たちが手伝いに来てくれました。木桶は小さな狂いが「漏れ」につながるため繊細な技術を必要としますが、仲間たちの協力のおかげでようやく組上げることができました。 今後も小豆島で木桶を作り、自分たちで作った木桶で醤油を造り続けて行きたいと思います。桶屋としても精進し、志を同じくする醤油屋・味噌屋・お酢屋さんなどの依頼があれば、木桶を製作販売もしていく予定です。情報を共有し、おいしさのネットワークを広げていきたいとも思っています。