醤油の知識
木桶による発酵文化サミット in 東京 2025

渋谷ヒカリエでの木桶イベント2025
毎年、D&DEPARTMENTさんと開催している渋谷ヒカリエでの木桶イベント。今年のテーマは若手醸造家が知りたいことをとことん深掘りするというもので、醤油の発酵をマニアックに掘り下げたり、ラーメン屋さんの視点から醤油を見つめ直してみたり。
そして、昨年好評だった利き醤油の会を各トークセッションにセットにしています。木桶醤油を堪能いただきながら、たくさんの若手の蔵人が会場に集います!
日程 2025/7/26(土)27(日)
時間 10:00-19:00
場所 渋谷ヒカリエ 8/COURT Map
【7/26(土)プログラム】
11:00 - 13:30 TALK1|糸島で再興するミツル醤油の現在地~こだわりを伝える醸造と経営~
14:15 - 15:00 トークセッション|木桶の10年、そして今。木桶職人復活プロジェクトから見えてきたもの
16:00 - 18:30 TALK2|"らぁ麺"と木桶醤油
【7/27(日)プログラム】
10:00 - 11:30 セミナー|麹のちからと酵素のしごと―醤油づくりの要
12:30 - 15:00 TALK3|Coming Soon
16:00 - 18:30 TALK4|未来の料理人たちが挑む!木桶醤油の可能性を探る料理審査会

[TALK 1]糸島で再興するミツル醤油の現在地~こだわりを伝える醸造と経営~+利き醤油ワークショップ
7月26日(土)11:00-13:30
福岡県糸島市にあるミツル醤油。2010年に40年以上途絶えていた自社での醤油醸造を再開し、その取り組みは業界の中で注目を集めました。醤油造りを再開するに至るまでの想いやプロセス、実際の製造や販売など、蔵元・城 慶典さんをお招きして”麹の専門家”のなかじさんが深掘りします。前半90分がトークセッション、後半60分が利き醤油の会です。
|ゲスト|城 慶典(ミツル醤油醸造元)
|聞き手|なかじ(麹文化研究家/株式会社麹の学校代表)
→ 詳細とお申し込みは、D&DEPARTMENTの公式ページから

トークセッション| 木桶の10年、そして今。木桶職人復活プロジェクトから見えてきたもの
7月26日(土)14:15-15:00(参加無料)
かつて途絶えかけていた“木桶”の文化は、いま再び注目を集め、発酵業界のみならず、小売流通、地域づくり、インバウンドなど、さまざまな分野を巻き込みながら大きな広がりを見せています。そのきっかけのひとつとなったのが、2012年に始動した「木桶職人復活プロジェクト」。10年間の取り組みの軌跡を時系列で振り返りながら、木桶をめぐる現在の動きと、そこで見えてきた“人と木桶の関係性”を紐解きます。
多くの人々が関わり、”木桶”という存在が新たな意味を持ちはじめたこの10年を再確認し、これから木桶に関わる若手世代へのバトンとして、次の一歩を後押しするトークセッションです。木桶に携わっている方、発酵やものづくり、伝統と革新の交差点に興味のある方、ぜひご参加ください!
|ゲスト|山本 康夫(ヤマロク醤油)、高橋 万太郎(職人醤油)
*参加費無料です。事前のお申し込みも不要ですので、当日会場にお越しください。

[TALK 2]「"らぁ麺"と木桶醤油」+利き醤油ワークショップ
7月26日(土)16:00-18:30
進化するラーメンと、個性豊かな木桶仕込み醤油の魅力を深掘りするトークイベント。「Ramen FeeL」渡邊大介さん、料理家・樋口直哉さん、足立醸造・足立裕さんが、『使い手/書き手/作り手』それぞれの視点から、その可能性と未来を語り合います。前半90分がトークセッション、後半60分が利き醤油の会です。
|ゲスト|渡邊 大介(Ramen FeeL)/足立 裕(足立醸造)
|聞き手|樋口直哉(作家/料理家)
→ 詳細とお申し込みは、D&DEPARTMENTの公式ページから

「麹のちからと酵素のしごと―醤油づくりの要」
7月27日(日)10:00-11:30
発酵について興味がある人なら、一度は見聞きする『酵素』。体のなかでどんな役割をしてくれていて、醤油づくりではどんな”しごと”をしてくれているのか?
麹由来の酵素に焦点を絞り、発酵科学の専門家である東京農大教授の前橋健二さんをお招きして、次世代の醤油づくりを担う片上醤油の片上厚滋さんが聞き手となり、若手醸造家たちが日々の仕込みで感じる疑問や悩みを科学的な視点から解決していきます。
*この会には利き醤油の会はついておりません。
|ゲスト|前橋 健二(東京農業大学)
|聞き手|片上 厚滋(片上醤油)
→ 詳細とお申し込みは、D&DEPARTMENTの公式ページから

[TALK 4]未来の料理人たちが挑む!木桶醤油の可能性を探る料理審査会(試食付き)+利き醤油ワークショップ
7月27日(日)16:00-18:30
『料理人の卵たちが、木桶仕込み醤油をどう料理に活かすのか?』そんな問いを軸に、「東京すし和食調理専門学校」の授業の一環として、学生たちが工夫を凝らし、木桶仕込み醤油ならではの特徴を活かした料理に挑戦します!
素材の個性が際立つ木桶仕込み醤油。その香りやうま味を、若い感性がどのように解釈し、料理に落とし込むのか?さらに、プロの 料理人・d47食堂ディレクターの講評も交えつつ、木桶醤油の可能性を深堀りしていきます。
|ゲスト|奥田 透(銀座 小十)/高橋 万太郎(職人醤油)/相馬 夕輝(D&DEPARTMETNT)
|企画・進行|深谷 允(栄醤油醸造)
→ 詳細とお申し込みは、D&DEPARTMENTの公式ページから

利き醤油の会 醤油を探究するワークショップ
各TALK内で開催
各蔵元の若手醸造家たちを講師にむかえ、醤油の多様性を深く掘り下げるセミナーです。醤油の6つの主要な分類に焦点を当て、12種類以上の醤油を使ったテイスティングを通じて、その繊細な味わいと個性の違いを体感いただけます。

醤油の知識ランキング
醤油の種類
-
素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
-
1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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