醤油の知識

017|麹室(7)

外壁が完成し、今度は内面の工事です。
麹室として一番必要な条件は、室温をコントロールしやすいように
外気を遮断して気密性の高い部屋にすることです。



そのため、壁の内面には断熱材を厚く入れます。
昔は籾殻や藁などが使われていたようですが、今回使ったのはグラスウールと
スタイロフォームという素材です。今ではこれらが一般的なようです。



グラスウール



その上に、スタイロフォームを入れます。





天井のグラスウールは壁のより厚いものを使用。



断熱材を入れた後、桟木を打ちます。
部屋の中が断熱で保温され、大工さんはいつも以上に大変そうでした。

城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元