醤油の知識

高橋商店(香川県小豆島)

大豆と小麦を使っていない醤油

大豆や小麦のアレルギーで醤油が使えない。

そのような方におすすめしたいのが「そら豆醤油」です。小麦アレルギーの方には、大豆と塩だけでつくられる溜醤油を提案することができますが、大豆も不使用となると選択肢が限られます。

でも、このそら豆醤油は、ほとんどというか、そのまま醤油。後味にそら豆っぽさを感じますが、何もいわれなければ普通の醤油と区別できない方も多いと思います。

文久3年(1863年)からはじめた醤油醸造。高橋商店は醤油蔵が多く集まる小豆島にあります。
切り妻造りの門「長屋門」形式の醤油蔵。玄関口の長さは28mで国の登録有形文化財に。

10個のビーカーからはじまった醤油づくり

「大豆と小麦を使わない醤油ができないか?」と相談されたことをきっかけに、香川県産業技術センターの協力を得て開発がスタートしたそうです。

10個ほどの素材から醤油を試作。おいしいものと、そうでないものが分かってくる中で、これはいけそうだと感じたのが「そら豆」。大豆と小麦を合わせた成分と、そら豆の成分がとても近いそうです。

社長の高橋 淳さん。ずっと笑顔で話をされているのが印象的でした。

アレルギーで困っている人がたくさん

平成18年2月に発売スタート。すると、「子供がアレルギーで醤油を使えないため、今までは刺身を塩を食べていたんですよ・・・」と、切実な声を直接耳にする機会が増えていったそうです。

「本当に大変なんだな・・・」と、高橋さんの挑戦にさらに拍車がかかり、味噌に佃煮、つゆやぽん酢を次々と商品化。次は何をつくろうかと楽しそうに話をされます。明るく、楽しく、おいしく。そのような醤油づくりをされている雰囲気が伝わってくるのです。

この蔵元への直接のお問い合わせ
高橋商店
〒761-4411香川県小豆郡小豆島町安田甲142番地
TEL 0879-82-1101 FAX 0879-62-8230
http://www.shodoshima-yamamo.com/