醤油の知識

たまり醤油のおすすめ7選

熟成期間が長く、うま味がたっぷりな醤油

溜醤油は色が濃くてとろみがあり独特の香りが特徴。原料の大豆の割合が多く小麦が少なく、製法は味噌に近いものがあります。加えて、仕込み水も少ないのでうま味が凝縮されています。

そんな溜醤油のおすすめを以下のようなグループに分けてご紹介します。

1:小麦なし(グルテンフリー)の溜醤油
2:小麦ありの溜醤油
3:甘みありの溜醤油

職人醤油 代表 高橋万太郎がセレクト
  • 蔵元仕込みの醤油を100mlの小瓶で販売する「職人醤油」を運営。これまでに訪問した醤油蔵は400以上。

1:小麦なし(グルテンフリー)の溜醤油

醤油の基本原料は大豆、小麦、塩ですが、溜醤油の中には小麦を一切使わないものもあります。熟成期間が長く色は濃いめ、うま味がたっぷりなのが特徴。小麦アレルギーの方や海外の方にも人気です。

濃厚な溜に熱烈なファンも多い

50
尾張のたまり
大豆と塩だけの溜。小麦は一切使っていません。仕込み水が少なく熟成期間が長い溜の中で、一番濃厚な味わい。塩味もうま味もバランスが取れています。熱を加える料理にも。

濃いだけでなく美しさも感じる溜

76
つれそい
濃厚な赤褐色で見た目もきれい。原料は大豆と塩だけでうま味の凝縮は最高レベル。口に入れると甘みも感じながら、奥行きのあるコクを堪能できるはず。 お刺身から調理まで。

三年間醸造した豆味噌を搾った溜

84
宝山 丸大豆たまり
原料は大豆と塩のみ。大桶三年仕込の味噌を搾った溜。最初に塩味を感じ、その後にうま味の余韻がじわりと続きます。焼けば艶やかな照り、かければ濃厚な味わいが広がります。

2:小麦ありの溜醤油

原料の大豆の割合が多く、小麦が少ないのが特徴の溜醤油。大豆9割、小麦1割程度の比率で仕込むことが多いようですが、その割合や仕込み水の割合も蔵によって異なります。

醤油としての主張は強いので、脂が多かったりクセが強い素材と合わせていくとバランスがよくなります。また、熱を加えるときれいな照りを出すので、照り焼きなども好評です。

個性的な香りと酸味が心地よい溜

26
みのび
溜の中では一番味噌に近い味わいで、適度な酸味があるので納豆などの香りの強いものと相性は抜群。うま味が凝縮されているので普通の醤油より2~3割控え目に使うのがコツ。

諸味の攪拌できる限界に挑戦して

34
自家用たまり醤油
濃口醤油の製法でつくっている溜。大豆の比率を増やして仕込水を限界まで少なくしてあるので、濃口醤油の延長としてつかえます。片上さんが自分用につくったから自家用。

濃口醤油のように使える溜醤油

98
伊勢藏 丸大豆醤油
小麦を2割ほど入れた溜醤油。たっぷりのコクがありながら、さらりとして色も艶やか。三重県産大豆を使った木桶仕込み。

3:甘みありの溜醤油

刺身には甘い溜醤油という方も多いと思います。そんな方には、水飴と砂糖でほんのり甘みをつけた溜醤油がおすすめ。九州の甘口醤油とは異なり甘さは控えめなので、溜醤油のうま味やコクをしっかり味わえ、刺身本来の味も引き立ちます

ほのかな甘みをつけた溜醤油

100
さしみたまり
大豆からのうま味、コクを兼ね備えながら、芳醇な香りを醸し出す味わい深い溜。白醤油が主力のヤマシン醸造の隠れたロングセラー。令和元年全国醤油品評会 農林水産大臣賞。