職人醤油の蔵元

吉村醸造

黒で統一された印象的な工場。

変革を重ね続ける醤油蔵

鹿児島市内から車で40分ほど。市来ICをおりてしばらく走ると、おしゃれな黒い建物が見えてきました。地元ではサクラカネヨの名称で親しまれている吉村醸造の工場です。

道を挟んで反対側には江戸時代からの米蔵を改装した直売所。白くて大きな暖簾が印象的で、店内には30種類以上の醤油がスタイリッシュにディスプレイされています。

米蔵を改装した直売所。
4代目の吉村康一郎社長。

醤油屋とは思えないような店内

店内では醤油の販売はもちろん、量り売りや醤油ソフトクリーム、しんこ団子も販売しています。さらにその奥に進むとイートインスペース。きれいに整った空間は醤油蔵の直売所とは思えないほどです。

鹿児島を紹介する書籍や醤油皿などの雑貨がディスプレイされている棚や商品の説明書きなどすべてが洒落ています。椅子やライトも空間全体と調和が取れていて、しばらくこの空間に浸っていたいと感じる方もきっと多いはず。

醤油の量り売りもしている店内。

しょうがないよねという雰囲気が…

「普通の醤油屋では、いたくないんです」と、話すのは4代目の吉村康一郎さん。地元スーパーの勤務と調味料の営業を経て25歳で家業に戻ってきたそうです。

「振り返ってみると、ぬるま湯の環境だったのだと思います。うちは一般のご家庭にも配達をしていて顧客先は7,000軒ほどです。ただ、売り上げは減り続けていました。スタッフも諦めていたし、新規開拓もしない。しょうがないよねという雰囲気が蔓延していました」と、話します。

営業部長の立野頼人さん。

サクラカネヨというブランドづくりを

「すべては自分の責任なのですが、営業の仕方も全部を任せすぎていました。ルールも仕組みも何もない。だから、ここを変えたいと思いました」と吉村さん。

「吉村醸造全体で仕組みをつくってサクラカネヨというブランドに集約させたいと思っています。そして、私たちの想いを商品にしっかりとのせるためにも、見た目のラベルや説明の仕方なども大切だと考えています」と、吉村さんと営業部長の立野さんは話します。

段ボールは白で統一。
整理整頓されている製造現場。
新商品のパンフレットの一部。

新商品に挑むほど実感する定番のすごさ

吉村醸造ではソースもつくっています。他にもアクセントを効かせた商品づくりにも積極的で、醤油をベースに黒酢と黒砂糖を加えた「とんかつブラック」や、パスタに活用できる「醤油蔵のパスタ醤油」、粉末醤油の「薫る粉醤油」などが人気を博しています。

一方で、「味噌や醤油ってすごいですよね」と、吉村さんは口にします。「新しい商品にチャレンジするほど実感するのですが、味噌や醤油はどれだけ食べても飽きないですよね。しかも、各家庭で超がつくほどの定番になっている。これって、とてつもなくすごいことだと思うのです」。

工場内にある「美味しさの研究所」。通称、サクラボ。
鹿児島市内にオープンした城山シーズニング。

城山シーズニング

2018年7月に鹿児島市内にレストラン兼ショップである「城山シーズニング」をオープンしました。鹿児島の旬の食材と吉村醸造の調味料を使ったメニューをビュッフェスタイルで楽しめる空間で、実際に味わってから調味料を購入することができます。

スピード感をもって挑戦を続ける吉村醸造。また一年後に訪れれば、きっと新しい何かがある。そんな予感をせずにはいられない蔵元です。

この蔵元への直接のお問い合わせ
吉村醸造 株式会社
〒899-2103 鹿児島県いちき串木野市大里3868
TEL 0996-36-3121 FAX 0996-36-2838
https://sakurakaneyo.com/

煮物にも使える鹿児島の甘口の定番

91
こいくち 甘露
甘すぎずバランスよく仕上げた鹿児島のスタンダードな甘口醤油。これだけで煮物が美味しくできると関東の方にも人気。

原材料 : アミノ酸液、食塩、脱脂加工大豆、小麦、糖類(ぶどう糖果糖液糖、砂糖)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、甘味料(サッカリンNa、甘草、ステビア)、ビタミンB1

醤油の味わいも主張する鹿児島の甘口

92
さしみしょうゆ
二段仕込みならではの濃厚醤油に加わった九州特有の甘みが特徴。醤油のうま味もしっかりあるので、刺身にうってつけ。

原材料 : アミノ酸液(国内製造)、小麦、食塩、脱脂加工大豆、糖類(ぶどう糖果糖液糖、砂糖)、食塩/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、甘味料(ステビア、甘草)、増粘剤(キサンタンガム)、ビタミンB1