醤油の知識

061|2年目の仕込み終わりました

今期最後の仕込みは、
地元の後輩である松崎治久君に栽培してもらった、
大豆と小麦を使いました。

いつもより軟らかい蒸し上がりです。




<大豆の掘り出し>



前回の記事で、昨年と変わった事として切り返し機をご紹介しましたが、
もう一つ新たに始めた事があります。

それは、出麹の重量を計る事。
まだまだ、醤油麹の製麹に関して「これだ」というとこにまったく至ってないので、
一つの指標として記録することにしました。

その重量と麹の温度経過、原料処理の程度などを照らし合わせながら、
前回と何が違うのか分析しながら、次回の留意点を設定しながら楽しんでいました。



最後の製麹3日間は、県内の醤油メーカーの息子さんが体験に来られました。
うちは、作業に人手が必要なので、とても助かりました。

たみお君、ありがとう!

今期の仕込み 20石桶2本、小桶1本、相変わらずの超少量の仕込みですが、
無事に終わりました!

城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元