醤油の知識

037|2号桶仕込み4回目 製麹

2号桶仕込み 4回目製麹 (最後)

いよいよ2本目の仕込みも最後となり、今シーズンの醤油仕込みはこれで終わり。写真は出麹前に麹をほぐしている所。

 

<出麹の状態>
最後の製麹は温度経過、感触、水分と今までで、一番良い出来でした。(私見ですが)



前々から分かっていたのですが、2本目の桶の上部に洩れる箇所があるので、1本目の桶にも分配しました。出麹の途中で決めたのですが、本来この状態から正確に分配するのは難しいです。

しかし、年明けの仕込みから箱1枚の量を定量していたので、完璧に正確ではありませんがほぼ均等に分配する事ができて、ホッとしました。ただ、分配した事により1本目の桶は、発酵し始めたら溢れるか、ギリギリか。



<2号桶>


<1号桶>


という事で、色々な人の力を借りて何とか、初年度の醤油仕込みを終えることが出来ました。終えるといってもこれからの管理が長いし重要です。

色々と協力して下さった方々、暖かい目で見守ってくださった皆さんに
心よりお礼申し上げます。

次に向けてまた動いて行きます!

城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元