醤油の知識
渋谷ヒカリエの木桶イベントまで、あと2週間!

渋谷ヒカリエの木桶イベントまで、あと2週間!
少し前の話になるんですけど、今年のコンセプトをどうしようかと考えていたとき、昨年のイベントでのあるシーンがふと頭に浮かんできたんです。
「めちゃめちゃ勉強になりました!」
そう言って、満面の笑顔で帰っていったのは、日東醸造の蜷川泰輔さん。料理家の樋口直哉さんとTETOTETO Inc.の井上豪希さんによるトークセッションで、自社商品である「しろたまり」語る2人の視点が、とてつもなく新鮮だったそうです。
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2人のキレキレのトークはもちろんのこと、メーカーや流通関係者でない2人の切り口、解釈によって「しろたまり」の可能性が一気に開かれたような手応えを感じたと言っていました。
あの時の、どこかすっきりした、そしてとても嬉しそうな蜷川さんの表情が、ずっと心に残っていました。そんなことから、今年のイベントは「若手蔵人が本気で知りたいことを深掘りする」をコンセプトにするのはどうかと投げかけてみました。
一般の方向けに有料で開催するイベントだからこそ、つい「わかりやすく」「やさしく」と意識してしまいがちです。準備段階でも、どうしても“親切設計”の方向に引っ張られそうになりますが、今回はあえてそこに逆らっています。
食の最前線で活躍する登壇者たちに、日々現場で醤油をつくっている若手蔵人たちが、本気で知りたいことをぶつけてみる。そして、イベントが終わったとき、「一番勉強になったのは自分たちだった」と心から思えるような内容にする。そういう本気の姿勢こそが、参加者の満足度につながるはずだと感じています。
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たくさんの情報や動画があふれている今だからこそ、教科書的な解説ではなく、「ひとりの蔵人が、本当に知りたいことを追いかける」その姿勢こそが、リアルイベントの価値を生むのではないかなぁと思っています。
ということで――今年の「木桶による発酵文化サミット in 東京」は、20代・30代の若手蔵人たちが、企画から運営まで全力で取り組んでいます。これまでにない熱量と、若手ならではの視点が詰まった2日間になるはずです。ぜひ、渋谷ヒカリエでお会いしましょう!
木桶による発酵文化サミット in 東京 2025
日程 2025/7/26(土)27(日)
時間 10:00-19:00
場所 渋谷ヒカリエ 8/
https://s-shoyu.com/knowledge/hikarie_kioke2025

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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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