醤油の知識
(イベントレポート)木桶による発酵文化サミットin阪神 2025①-6日間のイベントダイジェスト

今年も熱い熱い6日間、木桶による発酵文化サミットが開催されました!ありがたいことに今年でもう4回目。お客さんの中にはリピーターの方も多く、直実に木桶職人復活プロジェクトの存在や各蔵元の発信が広がってきていることを体感しました。
今回は第4弾にわたり、阪神百貨店でのイベントの様子、忘れられない名場面などを紹介していきたいと思います!第1弾はダイジェストということで、イベント全体の様子を写真いっぱいでお届けしたいと思います!



「山川醸造」山川晃生さん
「日東醸造」蜷川洋一さん
「片上醤油」片上裕之さん
レジェンド三人による利き醤油と醤油語の会は笑あり、時に胸がジーンとくるような深いお話が聞けました。お客さん皆んなと「はい、しょーゆ」で写真撮影!


自身のユーモアと声でイベント全体の活気付けをしてくださった、ベストフードチームと芋慶夫婦!お味噌以外の説明も完璧!お客さんと一緒に買い物を楽しむ芋慶、愛子さん。自社以外の味噌作りワークショップの応援にも欠かさず入る、芋慶、木方さん。

お客さんからもらった嬉しい声:
「去年もこのお醤油買っておいしかったまた買いに来ちゃった!」
「旅行した時にここの蔵、見学したことあるんだ!」
「へえ!醤油って奥深いな〜」
「娘にもついでに買ってこ〜」
「あ!この人テレビで見たことある!」
なんだか自然とお客さんとコミュニケーションが生まれる、むしろお客さんから色々話をしてくれる。ただ買い物をするという行為を越えた、お客さんとの繋がりが生まれるのが、ここ阪神百貨店のすごさであり、長年関西の人々に愛され信頼されてきた証だとも感じます。

売る側も買う側もあったかい気持ちになれる催事って、なかなかないですよね。そしてワークショップや醸造家との対話を通して、お客さんが自然と蔵元のファンになって帰って行ってくれる。上の写真は、最終日最終のワークショップをかざった井上醤油兄弟です。兄弟ならではの息のよさ、楽しくも落ち着いた様子でお客ん大満足の醤油の仕込みワークショップを行ました。

私たちにとって、阪神百貨店でのイベントは究極のファン作りイベントです。蔵元のことを知ってもらって、味噌醤油など日本の発酵食品の奥深さに触れて帰ってもらえる貴重な機会です。さらには、木桶職人復活プロジェクトの活動や、普段なかなか会うことができない蔵元との交流を通してお客さんに直接商品や蔵の魅力を伝えられるところがこのイベントの唯一無二の素晴らしさです。

日本の台所・大阪、そして食通関西人に圧倒的な信頼をおけるここ阪神百貨店での6日間は今年も最後までアツアツでしたね。会場にお越しにくださった皆様、ありがとうございました。また来年もお待ちしております。

醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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