醤油の知識
花の香りのパプリカ

花の香りのパプリカ
職人醤油のまたのみほです。
先日、食事の準備中に黄色のパプリカを切っていて、ちょっとつまみ食い。するとなんと、とーってもいいお花のような香りがしたのです。
調べてみると、この香りはパプリカに含まれる芳香成分によるものだそうです。特に黄色のパプリカは、しっかり熟して糖度が高くなるため、甘みだけでなく香りも豊かになる傾向があるとのこと。リナロールやゲラニオール、ノナラクトンといった成分が、まるで花のようなやわらかな香りを生み出してくれるそうです。
●
香りといえば、私たちの身近にある醤油にも300種類以上の香り成分が含まれていて、その中にはフルーティーな香りやナッツのような香り、時にはほんのりスモーキーな香りも含まれます。そして、醤油の原料や発酵の仕方によって個性豊かな香りが楽しめるのもまた、おもしろいところ。同じ醤油でも、調理する前と調理した後では印象が違ったりもします。
新しい醤油に出会ったときは、ぜひ香りにも意識を向けてみてください。きっと、これまで気づかなかった発見があるはずです。

黄色のパプリカを生で食べたらお花のような香りがしたことをChatGPTに伝えたら、「とても素敵な感性ですね」と褒められました!!それだけでちょっぴりごきげんな気分に。
日常の中でふとした香りや味に心を動かされる瞬間、大切にしたいなと思います。

醤油の種類
-
素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
詳細 -
美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
詳細 -
甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
詳細 -
幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
詳細 -
濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
詳細 -
濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
詳細
醤油のつくり方
-
1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
詳細 -
2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
詳細 -
3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
詳細 -
4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
詳細 -
5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
詳細 -
6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
詳細